賃貸契約の入居審査に必要なものは住民票と連帯保証人?
賃貸物件を借りる時に行われる賃貸契約の入居審査。
入居審査とは『入居をしても大丈夫か大家さんや不動産会社が審査を行う』ことです。
当然入居審査に受からなければ、賃貸物件を借りることができません。
特に賃貸契約での大事な基準と必要なものは、年収、雇用形態、保証人、人柄の4つです。
大家さんにとって賃貸物件を貸した人がきちんと家賃を払ってくれるかは一番大事なことです。
その為に入居者の支払能力を見るために年収を見ます。
年収の基準としては家賃×12×3の合計値(詳細は後述のQ&Aにあります)です。
また支払能力として年収の他に雇用形態を見ます。
定着率の低い雇用形態は、安定した収入が難しいと判断される場合があります。
正社員>派遣・契約社員>フリーター>無職という図式ですが、フリーターだからといって入居審査が通らないわけではありません。(詳細は後述のQ&Aにあります)
次に必要なものは連帯保証人ですが、保証人は本人と同等以上の収入があり、本人との続柄は2親等以内である親、兄弟、祖父祖母がとても良いです。
ただし保証人代行システムを導入している不動産会社も数多くあります。
最後に人柄ですが、集合住宅で問題を起こさない人柄はとても重要視されます。
その為「大家さんに喜んでもらえる」という理由で人物評価が高い場合は、フリーターでも不動産屋から大家さんにプッシュされる場合もあります。
注意事項として『申し込み書類に嘘』を明記すると、賃貸契約の入居審査において確実に落とされます。
勤務先・自宅電話番号は、実際に不動産会社が電話で確認することが多いからです。
賃貸契約の入居審査に通る体験談
私は今まで10回以上引越したことがありますが、審査が通らなかったことは一度もありません。
だた一度だけ、同じ物件の同じ部屋を希望する方が大手企業の重役さんで、大家さんの意向で信頼面で相手の方が選ばれたことはあります。
家賃が20万円以上の物件だったので、大手企業に勤めていることは大きかったようです。
まず、最初の賃貸契約は就職して新生活を始めるときで、もちろん前年度の年収はありませんし、新卒の人が住むのにかけ離れた家賃の物件でなければ、入居審査は通ると思います。
その後の6回は、家賃が7万円から12万円ほどの賃貸物件に引越しましたが、年収は新入社員から数年は400万円台後半、4,5年目からは500万円以上あったのと、保証人は父親で800万円から1千万円ほどの年収があったので、全て入居審査は通っています。
ちなみに就職先は一般的なIT企業で、職業はSEでした。
自分で言うのも何ですが…目に見えない性格は置いといて、外見や第一印象は好印象を受けると思うので(男性です)、その点は不動産会社の方の懐に上手く入り込めたかもしれません。
本当にどこの不動産会社で物件を探したときでも、親身になって相談に乗ってくれたことしかないような気がします。
そして、これまで紹介した7回の賃貸契約のうち、6軒が新築物件で、入社2年目のときに7万円台後半の家賃の新築物件で入居審査は通りました。
だんだんと物件のレベルもアップしていき、家賃が12万円ほどの賃貸物件に住んだときも入居審査に問題はなかったです。
また、その後は退社して自分で起業してからの賃貸契約(家賃が15万円~25万円ほど)なので、参考にならないかもしれませんが、前述の一度相手の方が選ばれたのはこの時のことです。
入居審査に必要なものは住民票と連帯保証人の書類
住みたい物件が決定して、不動産会社に入居申込書や住民票などの必要書類を提出すると、入居審査が行われます。
この賃貸契約の審査では、貸主、家賃集金会社、入居審査会社等が、提出された入居申込書等を基にして契約を結んでも良いか判断がなされます。
入居審査では、申込者に安定した支払能力があるか、風紀を乱す恐れがないかなどがチェックされ、結果は早くて翌日~3日程度、遅くとも1週間程でわかります。
入居申込書に記入漏れがあった場合には審査を開始する事ができませんので、提出の際は十分に記載内容に漏れがないかを確認する事が重要です。
入居申込書などの内容によっては、希望物件の審査に通らない場合もあります。
入居申込書等を提出し、入居審査で問題がなければ、次はいよいよ契約手続きに進みます。
賃貸契約の意思表示のために、通常は申込金が必要となります。
1万円~家賃1ヶ月程度の金額を預けた時点で、その部屋の申し込み順位を確保することができるのです。
この時に支払う申込金は、契約金に充当されます。
契約までに準備する必要なものは、入居する本人の住民票、印鑑証明書、収入証明書、保証人の印鑑証明書、保証人の収入証明書などの書類があります。
また、礼金、敷金、仲介手数料、前家賃、火災保険(借家人賠償保険)も契約までに支払う必要があります。
賃貸借契約書はすぐに署名や押印するのではなく、必ず契約内容全てに目を通し、気になったり分からないことは不動産会社に質問をして、後々トラブルとならないようにしましょう。
賃貸契約の入居審査についてのQ&A
- 入居審査の審査期間はどれぐらいですか?
- 一般的に賃貸契約の入居審査期間は2日から1週間ぐらいです。1週間以上かかることはまずないと思って大丈夫です。
- 入居審査は誰がするんですか?
- 不動産会社と大家さんがします。申し込み書類の内容確認を不動産会社がし、大家さんは最終審査・決断をするイメージです。
- 入居審査での収入の基準はありますか?
- 家賃は年収の1/3が一般的な基準とされています。よって、家賃6万円(共益費込み)なら、6万×12ヵ月×3=216万が年収の目安になります。
- フリーターでも入居審査は通りますか?
- 安定した収入を見込めないとして正社員よりも判断は厳しくなります。
ただし、しっかりとした連帯保証人を立てたり、きちんと家賃を滞りなく支払っていけることをアピール(給与明細・預金通帳の提示等)すれば通る確率は高くなります。
また、不動産会社に人柄をアピールすることも重要です。
不動産会社では、集合住宅で問題を起こさないような人柄をとても重要視し、大家さんに審査をパスできるように押してくれる場合もあります。 - 職業で(入居審査に)通らないことはありますか?
- 一般的に賃貸契約の審査上、水商売や運転手等はマイナスのイメージや安定した収入が得られないというイメージを持たれる場合があります。
また、(不動産会社や大家さんが理解できないような)何をやっているか分らない会社で働いている人や、年収が高すぎるような人も「あやしい」という判断で通らない場合があります。 - 申し込み書類に明記した勤務先に電話はかかってきますか?
- 不動産会社が電話確認することはよくあります。
その為申し込み書類に嘘を書くと信用を失い、賃貸契約の入居審査で落とされてしまいます。 - 保証人がいないのですが、入居審査に通りますか?
- 保証人代行システムを導入している不動産会社があります。
費用は会社にもよりますが、一般的に月額賃料のパーセンテージを契約時に1回だけ支払います。
電信柱や電話ボックスに張ってある保証人代行会社は詐欺等の場合が多いので、不動産会社が導入(提携)しているものをおすすめします。